「農民」記事データベース20180514-1310-02

種子は企業のものではない

福島県農民連青年部
上映会と講演会開く


工業的・収奪的農業か
アグロエコロジーか

 福島県農民連青年部は4月15日、二本松市の福島県男女共生センターで総会の特別企画、「種」の大切さとそれを巡る世界の情勢を綴ったドキュメンタリー映画「種子〜みんなのもの?それとも企業の所有物?〜」の上映会を開催しました。

 併せて、日本の種子を守る会事務局アドバイザーである印鑰(いんやく)智哉さんを講師に招いての講演会も開き、工業的・収奪的な農業への対案として世界で推進されている農業と社会のあり方=アグロエコロジーについてもご講演していただきました。

 農の担い手として

 この企画は「食べる」という「当たり前」を維持するシステムが再び揺らいでいるこの時代に、農の担い手としてどう臨むべきか、学ぶ場が必要だと考えたのがきっかけでした。

 農民連会員はもちろん、食や農に関わる人に参加を呼びかけるためにチラシ1万5千枚、ポスター100枚を準備。JAふくしま未来、コープふくしま、福島大学など団体を回り、新聞折り込みでも幅広く参加と協力を呼びかけました。

 当日は県内外から約90人が参加。同時に産直市を開き部員が作った農産物やつながりのある友人の手作りクッキーやコーヒー、そして宮城、京都の青年部の商品もそろえて会を盛り上げました。

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終了後には印鑰さん(後列中央)を囲んで懇親会も。後列右が三浦部長

 衝撃的な話いっぱい

 参加いただいた方からは「現在の経済活動が続けばあと数十年で地球上の土壌資源が消費されつくしてしまうという話が衝撃だった。知ることの大切さを感じた」「映画を視聴しただけではわからなかった部分が講演を聞いて深く理解できた」などご好評をいただきました。一方で「情報が多く限られた時間のなかで駆け足気味に進んだのが残念だった」「もっと詳しく聞きたかった」などのご意見もいただきました。

 私自身、学んだことを毎日の生活に意識的に取り入れ、活動できればと思いました。この企画が、関わった方々の糧となれば幸いです。

(福島県農民連青年部部長 三浦草平)

(新聞「農民」2018.5.14付)
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2018年5月

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