前進座5月国立劇場公演
黙阿弥作
「人間万事金世中」
維新後の激変する
世相を見据えて
「ざんぎり喜劇」
『白浪五人男』『三人吉三』をはじめ多数の傑作を世に残した歌舞伎の大作者・河竹黙阿弥【文化13(1816)年〜明治26(1893)年】。その黙阿弥が、明治12年、維新後の激変する世相を見据えて放った一作が『人間万事金世中』。
物語の舞台は開港によって西洋文明の発信地となった横浜。心優しい居候者の林之助(國太郎)に、突然舞い込んだ莫大な遺産金。伯父の勢左衛門(矢之輔)をはじめ、強欲な親類縁者が手のひらを返したように群がり大騒動に!
原作はイギリスの戯曲、その名も『money』。舞台を日本へ移した翻案劇の第1号ながら、黙阿弥の手腕が光る見事な出来栄え。明治維新150年に、前進座が贈る、文明開化の“散切喜劇”。いつの世も金に翻弄される人の姿を、おかしみたっぷりに描く、通し上演をお楽しみください。
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通し上演 二幕八場(予定)
一幕目 第一場 横浜境町辺見店先の場、第二場 同 仙元下裏借家の場、第三場 同 辺見宅遺言状開きの場
二幕目 第一場 横浜本町恵府新宅の場、第二場 同 境町辺見店先の場、第三場 同 波戸場脇海岸の場、第四場 同 境町辺見店先の場、第五場 同 恵府林宅婚礼の場
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公演日程
5月12日(土)〜22日(火)
東京・半蔵門・国立劇場大劇場
5月 12日(土)11時半・16時、13日(日)11時半、14日(月)16時、15日(火)11時半、16日(水)11時半、17日(木)11時半、18日(金)18時半、19日(土)11時半・16時、20日(日)11時半、21日(月)11時半、22日(火)11時半
観劇料金(新聞「農民」読者割引あり)
一等席 1万100円のところ7400円
二等席 4200円のところ3800円
三等席 2600円のところ2350円
特等席 1万2000円(30席)の割引はありません。
(全席指定・税込み)
※5月18日(金)18時半の公演に限り、一等席1万100円のところ6000円
問い合わせ
前進座東京営業所
Tel 0422(49)2811、Fax 0422(45)0312
(新聞「農民」2018.4.30付)
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