農家が得する
税金コーナー
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今年も税金対策部員
養成講座を開きます
2018年度も税金対策部員養成講座を行います。この機会に税金運動をぜひマスターしましょう。
春の大運動を振り返って
春の大運動のなかでも、税金要求は、専業・兼業を問わず切実な要求であることが明らかになりました。しかし、税金要求を前面に掲げて広く打って出る体制が全国的に弱く、大運動で大きな成果を得ることができなかった組織が多数存在しています。
また、税金に取り組んでいる組織でも、対策部員が少なく組織内の対応に追われ、外に出て会員を拡大する取り組みになっていない組織も多数みられました。全国で仲間づくり運動を前進させるためにも、都道府県連及び単組レベルでの税金対策部員の養成・配置は急務です。
そこで、全ての組織で税金の自主計算・自主申告運動に取り組める組織になるために、養成講座を開催します。
この講座のカリキュラムは、農家自身が自主計算・自主申告を進めることを税金対策部員が推進・援助するための力量を身につけることをめざします。昨年の養成講座を踏まえて、(1)演習問題は1時間で取り組めるボリュームにする、(2)なるべく実践に近い研修にする―ことを踏まえて、次のような内容で5月から12月まで8回行います。
都道府県連及び単組レベルで税金対策部員を養成・配置するためにも、積極的な参加をお願いします。自らが税金の力を身につけたいという方はもちろん、自分の県でも養成講座を開催したいという方も、ぜひ参加してください。
受講を希望される方は、各都道府県連にお申し込みください。会員が対象です。
講座内容
1回目は学校形式で東京、奈良、岡山、熊本で5月に開催します。
5月・1回目 確定申告の結果が、国保税、後期高齢者医療保険料など直接、影響することを学ぶ
6月・2回目 主な所得の出し方を学ぶ(農業、事業、不動産、給与、年金、一時)
7月・3回目 税金ノートを書き込み、所得のまとめ(白色)を作成する
8月・4回目 専従者控除、専従者給与の計算、減価償却の計算をする
9月・5回目 主な所得控除を学ぶ(人的控除、医療費控除、生命保険料控除、障害者控除)
10月・6回目 専業農家(白色)の所得税確定申告書の書き方を学ぶ専従者控除を取った場合と取らなかった場合の国保税の計算を学ぶ
11月・7回目 年金+赤字農業の所得税確定申告書の書き方を学ぶ。赤字農業を申告した場合としなかった場合の後期高齢者医療保険料の計算を学ぶ
12月・8回目 サラリーマン+赤字農業の所得税確定申告書の書き方を学ぶ
(新聞「農民」2018.4.30付)
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