東京芸術座公演いぐねの庭
大震災で被災農民家族の
表題の「いぐね(居久根)」とは、庭・畑まで取り囲み、様々な樹木が植えられた仙台市近郊農家の特徴的な屋敷林のことで、奥羽山脈から吹き下ろす強い風から家屋を守ってきました。 |
初夏のいぐね・撮影2010年7月10日(写真出典・河北仙販) |
まもなく震災から7年になろうとしている今、風化の声も聞かれるこの頃ですが、被災者の方々は現在でも再生復興に努力されています。私たちは演劇上演活動を演劇運動と捉えています。そのためにはみなさまに演劇を通して笑ったり泣いたり悔しさを感じ取っていただき、被災地のみなさまにエールを送って下されれば幸いに存じます。
この作品を書かれた堀江安夫氏は東京芸術座が以前から関心を寄せていた劇作家で文化座、俳優座、東演などに多くの作品を提供。堀江氏は仙台の出身であの日テレビ報道を見ながら居ても立っても居られなく、やっと故郷にたどり着いた時、あまりの無残さにやり場のない怒りでこの作品を書き上げられたそうです。
400年の歴史がある「居久根」は東日本大震災で甚大な被害を受けました。仙台市の都市化とともに「いぐね」の減少が進んでいる反面、次世代に向け「仙台平野みんなの居久根プロジェクト」活動も進んでいます。
あらすじ舞台は2011年夏から秋。仙台市郊外の七郷と呼ばれる一帯の長喜城地区、幸田家は半年も経ってもほとんど手付かずの状態。
昼下がりの幸田家の茶の間に、福永陶吾と妻の夏苗、夏苗の両親の幸田伸介と渓子、兄の伸也が沈うつな静寂の中に向き合っている。いずれの肩にも焦燥感と切迫感、そして疲労感が重く張り付いている。
卓の上には一枚の書面。陶吾と夏苗のひとり息子“大吾”の死亡届らしい。あの津波の最中、夏苗は大吾の手を放してしまい一人生き残ってしまったのだ。心の痛手から立ち直れない夏苗はアルコールにおぼれ、皆の説得に耳を貸そうとしない。
そこに、伸也の息子、風太と震災で家族を失い幸田家に引き取られた、うみが学校から帰ってくる。夏苗は皆の説得に逆上し、大吾の声の幻聴を聞いて混乱し失神する。話し合いは混乱のうちに中断される。
一般前売り5000円のところ4500円に割引きとなります。
【全席指定】チケット前売り料金(税込み)※当日500円プラス
一般5000円
夜間割引き4000円(一般のみ取り扱い)
U303500円(30歳以下の方)
障がい者割引き3500円
高校生以下2500円
団体割引き4500円(10名様から)
[2018年4月]
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