旬の味
春の遅い北海道東部、3月に入り日差しが強くなり春らしくなってきた。と言ってもまだ氷点下15度にも下がる。今年は、11月から雪が積もったが雨で融雪が進み、今年に入っても2月末まで積雪が少なく吹雪で通行止めになることもなく穏やかな冬となった▼雪の少ない冬は晴れて気温が下がり、畑の凍結が進み40センチメートルになる。畑の凍結が融けるのは例年より遅く5月か。牛たちの待ち焦がれる放牧は遅れそうだが自然には逆らえない▼乳牛相場は昨年後半からは比較的落ち着いた価格で推移してきた。先月の根室の乳牛市場で初妊の平均が1頭107万円の最高値をつけ、酪農家の減少が続く中で購買意欲の高さに驚く。畜産クラスター事業で大型の施設が次々と建設され、乳牛を増やす農家が増えていることと初妊牛を生産する農家が減っていることで高値が作り出されている▼一方で酪農環境が良いにもかかわらず離農も減らない。国の政策の下で大規模化だけが進み、相変わらずコストの高い農業が増えている。 (イ)
(新聞「農民」2018.3.19付)
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[2018年3月]
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