青年部総会に招いた
アンガ・ヘルマンダさん
エリカ・タケオさん
福島・宮城青年農家訪問
農民連青年部の第26回総会に海外から招いたゲストのアンガ・ヘルマンダさん(26)=インドネシア農民組合=とエリカ・タケオさん(26)=ニカラグア農村労働者組合=の2人が、総会後の2月15、16日の両日、福島県と宮城県の青年農家を訪問しました。
食糧主権と平和を守る活動
菅野さんの有機農業に感心して
最初に訪問したのは福島県二本松市の青年部員、菅野瑞穂さんです。震災後に「きぼうのたねカンパニー」を設立し、有機農業を続けている思いなどを聞きました。
エリカさんは菅野さんの有機農業がまさにアグロエコロジーの姿だと感心していました。
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我妻さんのハウスでプチヴェールを試食。中央がアンガさん |
続けて2人は平間徹也青年部長の地元である宮城県蔵王町を訪問しました。平間部長のつながりのある青年農家を招いての交流会や、平間部長と兄の拓也さんが経営する「ざおうハーブ」での餅つき体験。蔵王町の青年部員、我妻秀儀さん(稲作・野菜・果樹)のほ場を訪問するなど交流を深めました。
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もちつきをするエリカさん |
視察を終えて、エリカさんは「若者が今までの農民の運動を理解しながら、新しい運動をどう作り上げていくかを考えていたことに共感しました。食糧主権だけではなくて、平和や憲法9条を守るような活動に繋がっていく話も聞けました。こうした若い人たちは国際的な活動ができる力があると思います」と感想を話しました。
また、アンガさんは「農民と運動のつながりを見ることができ、また、総会に参加した若手の農家による世界のことを考えたいという意欲に力を感じました。福島では自分たちのアグロエコロジーで地域を守る方法を作り出していることが、すごいと思いました。食卓のなかにも本当の食糧主権のたたかいが見ることができました」と話していました。
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菅野さん(右)、平間さん(奥)から話を聞きました |
総会などで海外ゲストと交流し、自分たちの運動の意義を再確認できたと同時に、「青年が世界を変えていこう」という強いメッセージを受け取りました。このメッセージに応えられるような青年部を作り上げていく決意です。
(農民連青年部事務局長 渡辺信嗣)
(新聞「農民」2018.3.19付)
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