安倍9条改憲NO!
3000万人署名
目標達成へむけ各地で奮闘
署名1000人を超える
花北農民組合・高橋勝郎さん
岩手
岩手県農民連・花北農民組合の会員、高橋勝郎さんは、2月20日現在、「安倍9条改憲NO!」の署名が1000筆を超えました。
「9条に手を付けてはいけません。そのままズーっと後の世まで」「自分は自民党支持者だったが、9条を変えるのはいけないと思う。署名するよ」「一人暮らしのオラのところさ来てくれてありがとう。これでオラも9条を変えるのは反対だという気持ちを伝えられた」という高齢の女性。数知れぬ励ましの言葉が署名を集める原動力になったといいます。
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1300人の署名に意欲を燃やす高橋さん |
高橋さんは昭和7年生まれ、終戦の時は13歳でした。学校の朝礼で「君が代」「海行かば」を斉唱させられ、当初、歌詞の意味はわかりませんでしたが、歌い続けていると「天皇のおそばで死ぬのだから、決して後悔はしない」ということがわかるようになりました。高橋少年は「本気で天皇のために死ぬことを考え、早く戦地に行きたいと思うようになった」と言います。
高橋さんは「二度と戦争する国にすることは許すことはできません」ときっぱり。去年の12月以来、毎週2日の行動(木曜日には署名用紙とチラシを入れた封筒を配って歩く。日曜日には署名用紙を回収して歩く)で9週となりました。
目標としてきた1000筆は達成しました。「今後は自分が居住している笹間地区の850世帯全部に働きかけ、有権者の過半数となる1300筆を3月中にやりきります」と奮闘しています。
(岩手県農民連 久保田彰孝)
呼びかけ文の作成で
同じ気持ちと快く署名
西仙農民連・松井和明さん(手記)
秋田
先の衆議院選挙では、少ない時間のなかで市民と野党の統一候補も58議席を獲得し、健闘しましたが、自民・公明が圧倒的に勝利しました。
選挙中、自民党の候補者による「北朝鮮の脅威から日本を守るためには、軍事力をもっと強めてアメリカとともに抑止力を強化すること」という映像が多くテレビで流されました。とても腹立たしく思いましたが、その宣伝力には圧倒されました。
私の住んでいる地域は、まだまだ保守層が強く、自民党のもとで平和が守られていると信じている人が数多くいます。
そういうなかで、平和のことを多くの市民に簡単でわかりやすく、コンパクトに訴えられないかと考えました。
平和を守るには、核兵器廃絶と憲法9条とは一体であり、集団的自衛権の問題も入れて、一つにまとめて訴えると、多くの方々から賛同を得られると思い、「核兵器廃絶署名・憲法9条守ろうの署名のお願い」を書き上げました。
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署名を訴える松井さん=3月3日、秋田市 |
この署名の呼びかけ文章を多くの方に読んでもらうと、保守の人からも「わかりやすいし、中学生でもわかる」とポツポツと署名が集まっています。ただし、田舎のことなので、「あいつが書いたのか」と思われ、ポイと捨てられることも多々あります。
それでもこの前も3B体操の指導の先生方・音楽サークルの人たちに訴えたら、私たちも同じ気持ちだと快く署名してくれました。農家の方にも、「この平和を希求する方向で農業もよくなる」と訴えています。
(新聞「農民」2018.3.19付)
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