「農民」記事データベース20180312-1302-08

本の紹介

『ゲノム操作食品の争点』


新しい遺伝子操作食品
問題点、わかりやすく解説

 食糧危機を克服するという名目のもと、いま、ゲノム編集やRNA干渉など新しい遺伝子操作を用いた作物や食品の開発が進んでいます。その背景には、これまでの遺伝子組み換え作物・食品の危険性への世界的な批判の高まりがあります。

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天笠啓祐著(緑風出版)

 いままでの遺伝子組み換え技術と違い、DNAを切断して遺伝子の働きを壊すゲノム編集は、筋肉が異常に発達したブタや変色しないマッシュルームなどをつくり出します。それは同時に、従来の遺伝子組み換え技術をはるかにしのぐ、生命や環境に対する計り知れない脅威も内蔵しています。

 本書では、この新しいバイオテクノロジーであるゲノム操作技術とその作物や食品の問題点をわかりやすく解説します。

 同時に、遺伝子組み換えサケの流通問題、遺伝子組み換え稲の開発にも言及しています。巻末の「遺伝子組み換え・ゲノム操作作物・食品関連年表」も資料として大いに役立ちます。

 四六判並製、212ページ
 定価 1800円+税
 問い合わせ先 緑風出版 Tel 03(3812)9420、Fax 03(3812)7262

(新聞「農民」2018.3.12付)
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2018年3月

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