「農民」記事データベース20180305-1301-02

北陸の大雪被害

数百棟のハウス倒壊
育苗に間にあうか心配

関連/北陸豪雪被害救援募金振込先


野菜不足・高値が
市民生活を直撃

 2月初旬に降り続いた大雪で除雪が追い付かず、石川県の加賀地方ではビニールハウスの倒壊が多くみられます。

 県内全体では、21日現在で1064棟のハウスが損壊し、農民連の会員さんも約10人が被害にあっています。農家にとってこれから育苗などの準備段階での倒壊は大きな痛手です。

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大雪で倒壊したビニールハウス(能美市)

 建て替えするとなると、4メートル×20メートルで100万円はかかると言われ、JAの保険や補助もあるようですが、ばく大な資金が必要です。農業の継続にとっても大変です。種まきや育苗にハウスの建て替えが間に合うのかという心配もあります。

 北陸地方の豪雪は、福井県で37年ぶり、石川県では17年ぶりで、県としての対応は遅れていますが、これからも被害状況を詳細に調査し、行政や関係機関に支援の働きかけをしていきます。

 大雪と低温、そして物流の遅れで野菜など食料品が届かず、野菜不足と高値が続いています。野菜が高いので皆さんは困っています。2月20日現在、積雪も減ってきていますが、能美市が設置した雪捨て場は雪の山、スーパーの駐車所も雪の山です。

 生活道路から除雪されているので、まだまだ除雪されない道路もあります。歩道も後回しになり大変です。雪に慣れているといっても、どか雪と降り続く雪には苦労しています。

 「春はもうすぐ来るよ」との思いを巡らして、負けずにがんばっています。

(石川県農民連 宮岸美則)


北陸豪雪被害救援募金振込先
▼ゆうちょ銀行から
記号 10030
番号 61671711
▼他の金融機関から店名 008(ゼロゼロハチ)
普通 6167171
名義 農民連災害対策本部

(新聞「農民」2018.3.5付)
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2018年3月

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