若手生産者と消費者が交流
ニューファーマーズ・ワークショップ
全国の若手生産者が集まった「ニューファーマーズ・ワークショップ」が2月9、10の両日、都内で開かれました。9日の全体・研修会には、生産者・産直団体から約70人、生協職員約50人のあわせて約120人が参加しました。
「ニューファーマーズ」の高橋芳文会長(千葉・多古町旬の味産直センター)が開会あいさつ。「生産者と消費者が信頼関係を築き、農業を伝えていく人を育てるために大いに交流しましょう」と呼びかけました。
後援している東都生活協同組合から庭野芳也理事長が「国産の農産物がいつでも手に入るように、若手生産者のみなさんを応援していきたい」と激励しました。
産地から婚活など多彩な報告
産地からの講演では、和歌山・紀ノ川農業協同組合が農福連携・地域づくり、担い手づくり、婚活プロジェクトについて報告。婚活プロジェクトでは、地域と農業の担い手づくり、農業の現状を知ってもらうことをめざして実施され、男女25人が参加し、2組のカップルが誕生したことを報告しました。
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消費者と交流する紀ノ川農協のブース |
「農業女子の活躍」のテーマで、群馬県昭和村に拠点がある「株式会社野菜くらぶ」が報告。「感動農業、人づくり・土づくり」を経営理念に、他の4つのグループ会社と連携しながら、生産・加工、流通・販売などの実践を紹介しました。
その後、参加者は各グループに分かれて討論。生産や将来の農業について討論した後、「5年後のじぶん」を紙に書いて張り出しました。
「ニューファーマーズ」の井上達也副会長(紀ノ川農協)が「生産者と消費者とがよい関係を築き、お互いにがんばっていきましょう」と閉会あいさつを行いました。
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グループに分かれて討論しました |
杉並東都生協で試食と交流会
2日目は、杉並区の東都生協さんぼんすぎセンターで交流会。各産地が自慢の農産物・加工品を出展しました。
境野心作さん(多古町旬の味産直センター)は「女性の活躍は大いに刺激になり、取り入れていきたい。いろんな産地の人たちとの交流が広がっていいですね」と感想を述べ、木内隆博さん(千葉北部酪農農業協同組合)は「厳しい時代を生き抜くなかで、生産者同士がつながることが大事です。連携がさらに深まりました」と語りました。
生産者の生の声 今後の運動の糧
紀ノ川農協の参加者と一緒に出展していた「ソーシャルファームもぎたて」の坂朋治さんは「子ども連れの方々や年配の人も多く、食への関心の高さに驚いています」と話しました。千葉・房総食料センターの竹内朱紀さんは「女性ががんばっている報告に励まされました。農家だからこそ、消費者の方との交流で、料理の仕方などの説明もできるのだと思います」と手応えを述べました。
家族3人で川崎市から参加した日高智成さんは、「スーパーではできないような、生産者の生の声を聞けてよかったです」と話していました。
(新聞「農民」2018.2.26付)
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