香川の税金学習会に参加して
岡山県農民連 坪井貞夫
収入保険加入めざし青色申告学習会開催中
集まれば農業全般が話題に
1月30日、香川県農民連が高松市で開いた「農家の税金学習会」に参加しました。
香川県は中国地方と同様に中山間地や小規模農家が多く、高齢化とともに農業をリタイアする人たちが増えています。「これまでは多くの農地が荒れ放題だったが、最近は違ってきた。借地で野菜をつくる農家が規模を拡大して経営の安定を図ろうと荒れ地の借り上げや請け負いが広がり、空き地探しが始まるという方向に変わってきた」と言われています。
しかし、野菜づくりは、「昨年の秋にブロッコリーも半作以下」というように、天候等により収量に大きな差があり、一定の補償がないと経営の展望がもてないと、「収入保険制度」への加入が期待され、準備が始まっています。
収入保険の加入条件に、「税金の青色申告」が必要となり、昨年から、たびたび集まりをもち、農民連の人たちを中心に「青申勉強会」が開かれています。
作付けの話から源泉徴収まで
集まれば、税金申告を準備する記帳はもちろん、農業全般の議論になり、活発な話し合いが行われました。「これまで高松では、集落ごとに集まって今年度の稲作作付面積の協議が行われてきたが、今年はいまだに開かれていない。農協から肥料の注文をと催促がきているが、一体いくら作付けすればよいのか迷っている」「肥料の注文ができない」「米をつくっても採算が合わない。野菜の作付けを広げようか迷っている」などの意見が出されました。
「青色記帳をパソコンで行い、普及所の指導を受けているが、経費の取り方、見方が農民連と違いすぎる」「雇用費について、常時雇用の人の源泉徴収の必要性は理解するが、アルバイト的に1、2日雇用の人にまで源泉徴収が求められるので納得できない」などの声が次々と出されました。
さっそく事務局が準備して税務署交渉をやろうと確認しました。
(新聞「農民」2018.2.19付)
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