「農民」記事データベース20180212-1298-10

旬の味


 近年、田舎や農家宅を対象に民泊や、農家民宿の取り組みが広がってきている。しかし、双方の認識の違いから、混乱や戸惑い、時には双方にとって嫌な思い出の時間になったりすることがあるため、相互理解のための事前の打ち合わせが重要となる▼基本的には、宿泊業ではないので、特別にお客様扱いするのではなく、各家庭の日常の取り組みを一緒に作業することが望ましい。もちろん、食事のときも、一緒に作って配膳や片付けも一緒にする、掃除や洗濯も参加者自身が行うことが前提とされている▼けれど、どうしても受け入れ側は、申し訳なく感じたりするのが現実である。ましてや外国人ともなると、言語の壁からうまく説明できず、あきらめてしまう。食事は普段より豪華にしたり、好みに合わせてしまったり……▼これらをうまく注意すれば、帰るときには、なんともいえない気持ちがお互いに生まれたことに気がつく。この取り組みがうまく機能すれば、田舎の新たな需要になることは間違いない。

(W)

(新聞「農民」2018.2.12付)
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2018年2月

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