正月に欠かせない料理
くるみ入り田作り
日本の伝統食を考える会
21世紀の水産を考える会
栗原澄子
お茶漬けや酒の肴によい
お年寄りにも子どもにも
正月の料理に欠かせない田作りは、かたくちいわしを生のまま干したものです。甘辛いたれを絡ませ、最後にクルミを荒くみじん切りにしてまぶします。
お茶請けにも酒の肴(さかな)にもよく、カルシウムもたっぷりとれて、お年寄りにも子どもにもうれしい一品です。
私が務める学校ではクルミが採れます。生徒は調理実習の中でくるみのあめかけを作って食べます。本当においしいクルミで、香ばしく、食べ始めたら止まりません。そのクルミを田作りと一緒に食べる工夫をしたものです。
材料
田作り 50グラム
クルミ 10個
調味料
酒 大1/2
しょうゆ 大1弱
砂糖 大1と1/2
みりん 小2
つくり方
(1)オーブンを100度にセットする。天板に紙を敷き、田作りが重ならないように広げ、オーブンに入れる。10分強、加熱する。ポキッと折れるくらいになるとよい。
(2)クルミはあらみじん切り。
(3)鍋に調味料をすべて入れ、焦がさないように注意しながら大きな泡が立つまで煮立てる。
(4)泡が小さくなったら田作りを入れ、形を壊さないように手早く混ぜて絡め、火を止める直前にクルミを加える。
(5)大皿に広げて冷ます。
(新聞「農民」2018.1.1付)
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