「農民」記事データベース20171204-1290-11

旬の味


 先日農業普及所から視察を受けて、地域の農業について話をした。今回は、現在の普及所職員・相談員の存在意義や重要性を考えたい▼以前私の経験から農業に取り組むとき、そして新規就農を応援していた時期に、自分も普及所に足を運び、農を志す若者も相談に訪れた話を聞いた。しかし、対応は決してよい内容でなく、“営農地域を決めて訪問したのに、他の地域を勧められ、意味がわからなかった”との声も聞いた▼今回の視察の件も普及所間で相談を持ちかけた様子だが、別の普及所から自分のところへの依頼の取り次ぎ等は行わないという返答だったらしく、普及所の人が困っていた▼近年、インターネットも普及し、情報が簡単に集まる世の中で、農業を志す若者にとって、普及所に相談することもなく直接農家の元に相談をもちかけてくる例も少なくない▼農家の方々も、昔より普及所に相談する機会も少なくなった感じがするなか、普及所の相談員の仕事のありかたも変化する必要性を感じた視察だった。

(W)

(新聞「農民」2017.12.4付)
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2017年12月

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