「農民」記事データベース20171120-1288-17

旬の味


 台風22号が通過して冬春期出荷の作物に被害が出た。当初熱帯低気圧を少し上回るくらいと思っていたが突風は40メートル吹いた。屋敷の多くのバナナの木は倒れてしまった。翌朝、地元の市議と被害調査に出かけた。近所の野菜農家は暴風ネットをかぶせてあったのでさほど被害はなかった▼次に行った農家は電照小菊の露地栽培で被害が出た。倒れ防止のネットが菊ごと傾いて時間がたつとそこから真上に伸びて茎の曲がった菊になるのだ。夜通し直してきたが、夜が明けても終わりきれずに曲がってしまったそうだ▼数件の菊農家を訪ねたが規模の大小に関わらず忙しくネットの手直しをしていた。ある農家は2万坪の作付けで600万円の被害だと言っていた。帰り道、収穫間近のキャベツやレタスが暴風ネットで被害を免れた畑を見てホッとした▼家では息子が昨日も今日も水浸しになった牛舎の床替えをしていた。今月は市議選がある。暮らしと農業・平和を守り沖縄の新基地を許さないたたかいは続いている。

(牧)

(新聞「農民」2017.11.20付)
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2017年11月

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