農家が得する
税金コーナー
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『税金対策の手引き』と『農業収入・支出記帳簿』
2018年版ができました
『記帳簿』A4判に全面的見直しで
より実用的により書きやすく
2018年版『税金対策の手引き』『農業収入・支出記帳簿』ができました。
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今年は、かねてより要望のあった『記帳簿』の大きさをA4判に変更し、それに伴って修繕費通信費・水光熱費や租税公課などの欄も増やし、より書きやすくしました。
最近「源泉徴収義務違反」での税務調査が目に付きますので、「源泉徴収税個人控え」も設けてあります。また「消費税課税事業者判断備忘録」「青色事業専従者給与設定メモ」「青色専従者給与」欄なども新しく設け、より実用的になりました。全面的に見直し、10数項目の修正を加えています。
『記帳簿』で税務調査も自信を持って対応できたという話をよく聞きます。『記帳簿』をより良くするために、皆さんのご意見・感想をお待ちしています。
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『手引き』は、毎年修正を加え、より良いものへと努力しています。
今年の『手引き』は、第1章で安倍政権の税金の集め方、使い方のゆがみを図表をたくさん使ってわかりやすく解説。第2章で必要経費、損益通算、還付請求などの法的根拠として所得税法を新たに掲載しました。第3章で主な税制「改正」として医療費控除の特例などを解説し、第8章で生産緑地制度の変更点を加えました。
学び助け合い上手な活用
農民連は、これらを上手に活用し、会員同士が地域で集まり協力し合って、領収書の保存の仕方、記帳の仕方、経費の考え方などを学び、助け合いながら進めてきました。
2014年1月から、すべての事業者への記帳の義務付けが実施されました。農業所得が少なく所得税の申告義務のない人も含めて、記帳する必要があります。「いまさら記帳なんて大変」と言う人も多いでしょう。だからこそ全国の英知を結集した農民連の『手引き』と『記帳簿』を活用すれば、簡単に記帳できることを呼びかけましょう。
今こそ、農民連の出番です。一緒に「自主計算・自主申告」にとりくむ仲間を増やしましょう。仲間が増えれば、徴税攻勢を跳ね返す力になり、農業を守る力になります。年内から出足早くきめ細かな相談会を開催し、農民連の会員を増やす活動も強めましょう。
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この『手引き』と『記帳簿』は、農民連の財産です。農民連会員以外には非売品です。欲しい方は農民連の仲間になってください。
問い合わせは、各都道府県農民連または地方農民連まで。
(新聞「農民」2017.11.20付)
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