「農民」記事データベース20171113-1287-12

旬の味


 「一緒に料理をして一緒に食べる」ことは人と人をつなぐのに効果的な方法です。今回、料理を通してつなぎ合った人たちは日本の大学に留学している学生たちでした▼東京都武蔵野市で30年近く留学生や地域の外国人に日本の文化を学んでもらいたいと様々な活動をしている方から依頼され、「日本の家庭料理」の会を開きました。五目ずし、海老しんじょ、ほうれん草の胡麻和え、豆腐とわかめの汁物、麩の焼きを皆で作るのです▼昆布とかつお節でだし汁をきちんととり、ごまをすり鉢ですり、すし酢は酢と砂糖と塩を計って作る。海老は皮をむき、背ワタを取る。料理の基本を学べることを大切にし、手抜きのない料理を皆で作りあげた後の会食で驚いたことは、料理を残す人は誰一人いなかったことです▼留学生は中国、台湾、韓国の学生さんが多く、お手伝いの日本人の参加者と楽しく語らいながらの食事は人と人をつないでくれたと感じました。地道な草の根外交は地域の人たちの努力で進められています。

(澄)

(新聞「農民」2017.11.13付)
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2017年11月

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