「農民」記事データベース20171016-1283-08

旬の味


 暑かった夏がうそのように裏庭にひっそりと咲く、つるリンドウの花に秋の深まりを感じる頃になりました。安倍首相は臨時国会の冒頭に衆議院を解散し、総選挙が行われることになりました。首相は今回の解散・総選挙を「国難突破解散」と位置づけています▼そのなかで、小池百合子都知事が希望の党を立ち上げ、総選挙の対立軸として、「安倍対小池」の構図がメディアによってつくられようとしています▼9月半ばから解散が現実味を帯びるなかで、最大野党である民進党が希望の党に事実上合流するという驚きの展開になり、「これからどうなるのだろう」という不安が頭をよぎります。本当の意味での国の進むべき方向を模索するというよりも、目の前の選挙に勝ち残れるかどうかが問題になっていることに疑問を感じます▼一方で、安倍政治に真正面から立ち向かう野党共闘の動きも生まれています。世界情勢が複雑化しているなかで、日本の立ち位置をしっかりと確立する方向に進んでほしいと願っています。

(志)

(新聞「農民」2017.10.16付)
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2017年10月

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