「農民」記事データベース20171002-1281-12

旬の味


 農業は近年後継者不足が深刻化している。ごく一部の農業青年は、海外にまで販路を広げ、農業経営を安定させている。日本農業は家族経営が多く、農繁期のみ人手を欲しているところは多い。それらの家族経営は、常に期間労働者の確保に苦労している▼一部で、そういった農家を季節ごと渡り歩く青年たちがいるが、確実性はない。アジア諸国から日本への就労希望者は年々増え、彼らは懸命に日本語を勉強しているし、送り出す語学学校や日本で受け入れる組合も数多く存在する▼語学だけでなく、初期手続きやビザ発行申請も代行し、基本的な日本での生活の考え方もみっちり学ばせている。初期費用と組合協力金は賃金とは別に常に必要だが、彼らは日本で精いっぱい働く▼メリット、デメリットも多々あるが、受け入れ農家も年々増える傾向にある。日本の若者の農業従事率が外国人の農業労働者増加率に追い越される日が来るかもしれない。この動きは、日本の農業にとってどう影響していくのだろうか。

(W)

(新聞「農民」2017.10.2付)
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2017年10月

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