「農民」記事データベース20170925-1280-04

安倍9条改憲を阻止しよう

全国市民アクション結成


キックオフ集会開く

 「憲法9条に自衛隊の項目を加える」という9条加憲を狙う安倍政権に対し、憲法9条の空洞化を許さず、安倍政権による改憲を阻止しようと、作家の落合恵子さんや澤地久枝さん、瀬戸内寂聴さん、ジャーナリストの田原総一郎さん、同志社大学教授の浜矩子さんなど、著名人19人が発起人となり、安倍9条改憲NO!全国市民アクションが結成されました。9月8日には東京都内でキックオフ集会が開かれ、1500人以上が参加しました。

改憲反対3000万署名行動
共同広げ全国津々浦々で対話

 主催者を代表し、総がかり行動実行委員会共同代表の高田健さんがあいさつ。「安倍首相は憲法99条に反して、彼自ら立憲主義に違反している。まともな憲法論議になるわけがありません」と指摘し、「安倍9条改憲反対の3000万人署名運動が始まります。3000万というのは国政選挙の有効投票数の約半分に当たります。全国津々浦々で行動し、できるだけ多くの人と対話し、安倍政権の野望を阻止しましょう」と訴えました。

 発起人、呼びかけ人からも7人が登壇しました。浜矩子さんは「これだけ多くの人が集まっていることに興奮している。可能な限りの広範囲の連帯がまさにこの会場で実現していると思う。これを恐れていた安倍政権は急いで共謀罪を成立させたのだと思う。しかし時すでに遅し。われわれはこうして集まっています」と話しました。

 埼玉大学名誉教授の暉峻淑子さんは「生きているうちに私たちが喜んで迎えた憲法が危うくなるとは思わなかった。なぜ民主主義を守らなければいけないのか、ひとりひとりが多様なやり方で納得し、民主主義を守っていきましょう」と呼びかけました。

 落合恵子さんは「私たちの考える安全保障は、その一は憲法9条を守り続けること。その二、テロがおっかないなら原発を廃炉にしろよ、まず。その三、日本にある米軍基地、なくすしかないでしょ、ターゲットになるわけだから」と述べ、「私たちは私たちの運動を続けていきましょう。抗うことが私たちの誇りなのです」と訴えました。

 精神科医の香山リカさんは、「財界やメディアの内部などいろいろなところで変化が出ている。もう少しで地殻変動を起こせるのだから、この運動の成果を見届けるまでがんばろう」と呼びかけました。

 また、松本ヒロさんのミニライブや日本体育大学の清水雅彦さんによるミニ学習会も行われました。

 最後に、総がかり行動実行委員会共同代表の小田川義和さんが、「節目の大集会の成功と3000万人大署名運動で世論を可視化し、政党に市民との共闘を迫っていきましょう」と呼びかけました。

(新聞「農民」2017.9.25付)
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2017年9月

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