福島“復興”阻むものは?
福島県農民連の根本会長が講演
「原発なくそう!九州玄海訴訟」・
ちっごの会主催
アニメ映画鑑賞会・弁護士の現地報告も
福岡県久留米市の筑後弁護士会館で8月27日、福島県農民連の根本敬会長の講演会が開かれました。「原発なくそう!九州玄海訴訟」・ちっごの会が主催で、そのほかに、アニメーション映画「浪江町消防団物語 無念」の鑑賞会、弁護士による福島現地報告もありました。
県民の分断・家族の離散
東京の賠償の打ち切り…
根本さんは、「福島“復興”を阻むものとして、県民の分断があり、一番悲惨な例が、家族の離散。それには、事故責任を問われるはずの国と東京電力が、賠償額などを一方的に決めている実態がある。自主避難の解除に伴う支援、賠償の打ち切りなどが分断を引き起こしている」と話しました。
増え続ける震災関連死
さらに、男女間、世代間で不安の感じ方が異なり、「日常」が取り戻せないストレスがあることや、震災関連死は増え続けているという実態を報告しました。
震災後の福島から今までのまとまった話をきちんと聞く機会はなかったように思います。
まだまだ知らなかったこと、想像もできなかったことが、たくさんあることに気づかされました。
翌日、根本さんは九州玄海訴訟原告団・弁護団のみなさんと、久留米、福岡両市で、避難計画の作成等の呼びかけを行う自治体交渉に同席しました。
(福岡・みのう農民組合 金子徳子)
(新聞「農民」2017.9.18付)
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