「農民」記事データベース20170911-1278-11

旬の味


 東京から新潟に向かう関越高速道路は埼玉県を南北に走り、群馬県につながっていく。日本農業遺産に認定された埼玉県三芳町の畑を見ながら、そして上里町の青々と育っている農産物を眺めながら、埼玉県の農業が盛んなことを想像する▼東京の消費者を抱えた埼玉の農業について知りたいと思い、今年度の1泊学習会を埼玉県に決めた。その地で作り上げた郷土食・伝統食が埼玉にもたくさんあると聞いている。それを作り続け、次世代に残そうとしている方々と交流する企画も取り入れたい▼正月の祝いの食材の一つ慈姑(くわい)を知らないおとなも増えている。皆が食べなくなったら生産は縮小される。料理して食べることで、慈姑の存在を知ってもらい、それが生産を支える力になる。埼玉は慈姑の生産が日本で第2位である▼そして上里町の小麦(農林61号)の種子生産は全国一である。今まで知らなかった農業の現状を学び、作って食べて孫へと伝承させたい埼玉の食を発見する活動は今から楽しみである。

(澄)

(新聞「農民」2017.9.11付)
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2017年9月

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