「農民」記事データベース20170904-1277-01

農業の担い手を未来につなごう

“地域づくりプロジェクト”で
婚活イベント
〜てんとうむしの恋♡〜

和歌山 紀ノ川農協


パートナー・仲間づくりで
“農”“人”をつなぐ橋渡し

 「農村と食に笑顔を作りたい」をテーマに取り組んでいる「地域づくりプロジェクト」。和歌山県の紀ノ川農協では農業を安定的に営める環境を整えようと、耕作放棄地の再生や新規就農・移住定住希望者の募集、農業研修・体験学習の実施など、新たな人材を求め、受け入れるシステムづくりに力を注いでいます。その一環として産声をあげたのが婚活イベントです。第一弾は海南市にある黒沢牧場で開催。標高約500メートルの高原という開放感あふれるロケーションのなかで行われました。

 イベント参加者は27人。男性は、紀ノ川農協青年部のメンバーやその知り合いをはじめ、新聞のお知らせ記事を見て参加した人など。県外からの参加もありました。

 女性は、主に新聞やインターネットのお知らせ、生協の広報を通じての参加でした。

 まずは自己紹介を兼ねた一対一のローテーショントークから。一人当たり3分間を目安に男性が時計回りに移動してトーク。最初は緊張の色がうかがえた参加者たちの表情も、話が進んでいくと笑顔が増え、とても和やかな雰囲気になっていきました。

画像
木かげでのローテーショントーク。最初はちょっと緊張

 お昼ご飯はバーベキューを用意。3つのコンロの火おこしを男性陣ががんばります。女性陣に見守られて張り切る男性陣。うまく火が起こせた際には拍手が起こっていました。

画像
お昼はバーベキュー。火おこしに男性が活躍

 ご飯の後はミニゲーム。4グループに分かれて牧場内に設置したチェックポイントをめぐり、写真撮影・ボートを漕ぐ・見つけると恋が叶うといううわさのハート牛を見つけるなどのミッションを楽しんでいただきました。

画像
うわさのハート牛?

 最後は自分の連絡先を書いた名刺カードを参加者同士で交換しあって終了。本当はスタッフがカードを集めて各参加者に渡す手はずだったのですが、参加者たっての希望でカードを直接交換することになりました。男女ともに積極的にカードを交換していたのが印象的でした。なんと2組ほどカップルが成立したもよう。二人で仲良く帰っていくのを祝福しつつスタッフ全員で見送りました。

画像
池のボートをこいで、雰囲気もなごやかに

 夏真っ盛りの日に屋外でのイベント開催だったのにも関わらず、たくさんの方々に参加していただけてとてもうれしかったです。私たちが思っているよりも参加者の皆さんが和やかに楽しい雰囲気でイベントを楽しんでいただけたことが何よりもうれしかったです。

 婚活イベントは紀ノ川農協にとっても初めての試みでしたが、しっかりと手応えを感じました。農業の担い手を未来へつなげるためには、理解あるパートナーや仲間づくりも肝要です。紀ノ川農協の取り組みが、人と人、農と人をつなげる橋渡し役として機能していけるよう交流の力、発信する力をつけていきたいと思います。

 実は早くも第二弾を望む声が職員の元へ寄せられているので、次回開催も視野に入れつつ地域づくりの輪を広げていきたいと思います。

(和歌山・紀ノ川農協 長田倫子)

(新聞「農民」2017.9.4付)
ライン

2017年9月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2017, 農民運動全国連合会