「農民」記事データベース20170828-1276-09

旬の味


 7月は高温だったが8月に入り寒い日が続き例年になく寒い夏に。酪農地帯のこの地域の主要作物は牧草で冷涼な気候にはピッタリ。収穫はほぼ終わり例年並みで、流通価格は昨年より下がっている▼酪農家が最も忙しいこの時期に「日欧EPA合意」のニュースが流れ酪農家の間に不安が広がっている。特にチーズの輸入枠の拡大、関税引き下げ・撤廃に向かう内容は、頓挫しているTPPを上回り、今経営環境が良いことに浮かれてはいられない▼せめてお盆は静かに暮らしたいと思っても今年は許されそうもない。近くの矢臼別演習場では日米共同演習が始まる。オスプレイはこちらまで来ないようだが国内で初めて使用するロケット砲や155ミリ榴弾砲12門など大規模な演習が予定されている。過去に演習場外への誤射ということもあり周辺への被害だけは勘弁願いたい▼萩や赤トンボが飛び交い二番草の収穫も始まり、ウシたちの放牧も終盤へ。そして、戦争好きで食べ物を粗末にする政府は大掃除したい。

(イ)

(新聞「農民」2017.8.28付)
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2017年8月

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