「農民」記事データベース20170828-1276-05

農のこころ

丸山美沙夫


 日の匂ひ水の匂ひや稲の花

          佐伯 啓子

 『ザ・俳句歳時記』から。青稲の茎が膨らんで、二百十日を前後して薄緑の稲の出穂が一斉にはじまる。その穂粒に小さな白い花を咲かせる。近寄って見ないと見失いそうな目立たない花である。花期の強風雨は収穫の良否にも影響する大事な時。ほのかな稲の花の香りと、水田の匂いは、この時期の里の匂いでもある。

(新聞「農民」2017.8.28付)
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2017年8月

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