農家の税金対策
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関連/熱中症に注意しましょう
農民連の自主申告運動の原則
『農家のための税金対策の手引き』9ページには、「農民連の自主申告運動の原則」として、次の6点を示しています。
(1)“収入はごまかさず、経費はチリひとつ残さず”の立場で、正々堂々の申告をすること
(2)“みんなが先生で、みんなが生徒”の立場で、仲間同士で互いに教え合い、学び合う運動であること
(3)自分の確定申告書は、自分の責任で、内容をよく理解して作成すること
(4)確定申告だけでなく、税制改正の運動、納税者の権利を守る運動を含めた「農民連の税金対策3つの柱」に総合的にとりくむこと
(5)税金対策だけでなく、農家のくらしと経営を守る、農民連のあらゆるとりくみに積極的に参加すること
(6)会費は申告書作成の費用ではなく、農民連のあらゆる運動と組織を支えるものであることを会員一人ひとりがよく理解すること
仲間と学び合い正確な申告を
農政運動のきっかけにも
多くの会員が、自主申告運動を通して節税したいという動機で加入されていると思います。「仲間と学び合うことで、自信をもって税法にかなった正確な申告ができる」という喜びは、多くの会員が共通して抱いていると思います。
同時に、仲間と一緒に税金の計算をしていると、不公平税制への怒りだけでなく、「なぜ、こんなにがんばっているのに、所得が残らないのか」と、農業つぶしの悪政や税金の使い方、売り先や栽培技術にまで話は広がります。税金の計算は、農家の経営や生活と政治との接点です。
農民連は、「行動綱領」で、「(1)日本農業の自主的発展と農民経営の安定をめざす」「(2)要求を基礎に思想・信条の違いをこえた団結と全国的統一行動」などの基本目標を掲げて、多様な運動にとりくんでいます。
幅広い運動に参加する機会
自主申告運動という要求運動は、会員が農民連の幅広い運動に参加するうえで、またとないチャンスの場でもあるのです。この好機を生かして、会員に農民連の活動を紹介することも、税金対策部員の大切な役割です。
次回は、納税者の権利を守る運動について説明します。
(税金対策部)
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島根・松江市 加茂京子 |
(新聞「農民」2017.8.7付)
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