「農民」記事データベース20170807-1274-02

溝切りは暑い、しんどい!

新潟県十日町市


 私は、日本でも有数の豪雪地帯、新潟県十日町市で米作りをしています。魚沼コシヒカリとして有名なブランド米の産地ですが、ここ松之山はまさしく中山間地。斜面に開かれた、1枚1枚の面積の小さい田んぼで、毎日米作りにいそしんでいます。

 さて今週の農作業は、ひたすら溝切りです。5センチほど水を張った田んぼで、溝切り機にまたがり、ある時は押したり、ある時は引っ張ったりして溝を作ります。これ、水を張らないのですごくしんどい。

 最後に溝の継ぎ目をクワでつないで、水が自然に流れるようにして完成です。

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溝切り機(下)で田んぼにこのような溝をつくります

 でもこの溝切り作業をしないと、秋にコンバインが田んぼに入れず、苦労します。また排水を良くして、少ない水で田んぼを飽水管理(土が常に湿った状態を保つ水管理)できるので、稲の根腐れ防止にもなる、とても大切な仕事です。

 ただ、なにしろ暑い時期にやることが多いので、稲作の中でも過酷な作業の一つなのです。

(新潟県農民連青年部 相澤堅)

(新聞「農民」2017.8.7付)
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2017年8月

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