「農民」記事データベース20170717-1271-05

東京都議選
安倍政権に痛打

東京農民連事務局長 武藤昭夫さん


都市農業守る大きな力に

 7月2日投開票で行われた東京都議会議員選挙で、都民ファーストが55議席で第一党に躍進し、自民党は57議席から23議席に減らして惨敗。都民ファーストと選挙協力した公明党は23議席を確保。4年前に議席を倍増させた日本共産党は19議席に前進しました。

 自民党の惨敗は、政治の私物化と憲法破壊の政治に対する都民の怒りの結果です。

農民連会員の
原のり子さん当選

 この選挙で、定数2の北多摩4区で、東京農民連会員の原のり子さん(日本共産党)が自民党現職候補を打ち破って勝利したことは大きな喜びであり確信です。

 また、多くの農家ががんばっている練馬区、世田谷区、三多摩地域の八王子、町田、北多摩1、2、3、4区で、これまで農民連と共同して都市農業を守るために奮闘してきた候補が議席を勝ち取ったことは画期的なできごとでした。今後、都市農業振興基本法に基づいた農業を守る実効性のある施策を推進する大きな力となるものです。

 この選挙で、東京農民連は農家と対話し、都市農業の重要性、自民党の農協つぶし、税金問題、担い手不足問題などを訴え、自民党政治に審判を下し、都政を変えるために力をあわせようと訴えてきました。

 ある農家は、「自民党ではだめだ、悪いことに意見も言わない。自民党候補の息子が頼みにきたが、同じことを言ってやったよ」と言っていたように、このような怒りを持っている方が何人もいました。この地域は原のり子さんが初当選した選挙区です。

 東京都は、5月に都市農業基本法に基づく地域計画を「東京農業振興プラン」として決定しました。東京農民連は、都議選での力関係の変化を生かし、専門家や農家、消費者などと、「振興プラン」の勉強会、意見交換会を開催し、東京の農業を守り発展させる運動を広げる決意です。

(新聞「農民」2017.7.17付)
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2017年7月

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