農水省が超多収米と持ち上げる
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三井化学アグロのホームページ |
農水省は、2016年版農業白書で、「みつひかりは多収で、刈取りが遅くなっても米の品質低下がほとんどないため、大規模生産者の作業ピークを分散できます。また、米粒が割れにくく大手牛丼チェーン等、業務用ニーズがある」と持ち上げています。
農水省が昨年9月に同会議に提出した資料によれば、「みつひかり」の種子の販売価格は20キロ8万円。都道府県が開発した品種の約10倍です。生産実績も4414トンと、全主食用米の実績の0・1%以下です。
農水省は、「みつひかり」が法外に高いことについて、「都道府県が開発した品種は、民間企業が開発した品種よりも安く提供することが可能」だとし、「平等に競争できる環境を整備する」としています。
また、三井化学アグロ社の資料によれば、「大規模法人での取り組み事例」として、「収量が多く安定している」などの長所をあげつつも、「育苗に神経を使う」「コンバインが消耗、大型でないとダメ」「(心白が多いなど)品種特性で1等にならない」などの短所も示しています。
まず驚いたのは種子代の高さ。通常の米の10倍ぐらいはしました。
稲の姿は、葦(よし)のように太く、硬く、背丈は1メートル70〜80センチもあり、見事な姿でした。ところが刈り取り直前に、台風の影響もあり、倒伏してしまいました。
稲は青いときと大違いで、実る頃は茎が柔らかく、実際に稲の本根からぺちゃんこに倒れ、コンバインも使えず、半分以上火をつけて始末しました。
それで「みつひかり」の栽培はやめました。今まで取り扱っていた卸業者が撤退したと聞きます。これでは奨励品種にできないなと思いました。
[2017年7月]
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