「農民」記事データベース20170424-1260-12

旬の味


 南から北へ。ラジオから“桜だより”が流れています。南北に長い日本。わが家の庭には、緑のじゅうたんがあちこちにひかれ、山際には近所の桜が満開です▼畦道の新緑も日々深まり、春の訪れの大合唱。目端の名前も知らない花もその一員。「取っても取っても減らぬ草、減るのはお金ばかりなり」とバカなことを言いながらも季節の織りなす変化のおかげで豊かな植物に恵まれた幸せを感じています。いつまでも大切にと思うのですが……▼先日、国際NGO、ペシャワール会作成のDVD「アフガニスタン・用水路が運ぶ恵みと平和」を見る機会がありました。現地の人々との信頼をしっかりと結びながらの取り組みに大きな感動を覚えました。私だけのものにしたくないと何人もの友達に話しました▼「僕は好きだな、中村哲先生(現地代表)の生き方」「本当の国際支援だ!」といった友達もいました。「武力によって、この身が守られたことはなかった」。中村先生のこの言葉が改めていま心に響いています。

(え)

(新聞「農民」2017.4.24付)
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2017年4月

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