「農民」記事データベース20170410-1258-09

旬の味


 家の外に出ればウグイスの声が。鳴き初めはつまっていたのにすっかり上手になりました。畑では柿のせん定から、薬剤散布や草刈りにかわってきています▼私の住む和歌山県紀美野町は、弘法大師が開いた真言宗のメッカ高野山の麓で、65歳以上の方が44・2%もおられる高齢化した町です。この町でも若い人を呼び寄せ、活気のある町にしようという動きが起こっています▼廃校になった校舎を利用して、卒業生を中心に呼び寄せようというのです。そこで、旧校舎に周辺の住民を招いて「芋煮会」を開き、石窯でつくった「石窯ピザ」をふるまったり、あるいは先進地を見学したりと懸命にがんばっていますが、なかなか成果はあらわれません▼だれでも生まれ育った土地を離れたくはないでしょう。しかし、そこで生活ができなければしかたなく職を求め故郷をあとにします。遠いようでも第一次産業を切り捨てた政治を変えるより、農村の活性化はありません。課題解決のためにも仲間とともにがんばります。

(良)

(新聞「農民」2017.4.10付)
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2017年4月

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