農のこころ丸山美紗夫
風の尾を離さず野火の開拓地 渡辺をさむ 俳誌『俳句人』から。戦後の食糧難の時代に、帰還兵など多くの人々が開拓農となって林野の荒廃地を切り開いてきた。しかし、その圃場や牧場も機械化の借金や、経営難、後継者不足などさまざまな困難をかかえる。この句は、必死に農地を守って野焼きする情景か。「風の尾を離さず」に、その逞しい姿を思う。
(新聞「農民」2017.4.10付)
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[2017年4月]
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