「農民」記事データベース20170327-1256-08

旬の味


 「学校で採れる食材を使って」のタイトルで年4回地域の方たちと「料理を楽しむ会」を行っている。「開かれた学校づくり」に心が動き、家庭科からやってみようと声を上げてから18年になる。老若男女が学校の調理室で行う料理の会である▼八重桜の塩漬けの桜おこわ、桜餅、菜の花の辛し和え、学校で育てた芋がらの煮物。これに加えて日本の食に欠かせない魚を必ず入れ、いわしのつみれ汁とあじのさんが焼きが今回の料理。松花堂弁当箱にきれいに盛られ、目で楽しみながら味わい、会話をはずませながらの食事となった▼生活歴が長くても料理ができるとは限らない。いわしの手開き、あじの三枚おろしが初めての人も多くいる。その挑戦する姿は中学生と変わらない▼「おいしかったよ」だけで終わらせず、料理を通して社会へ目を向けてもらう話をちりばめたい。まずは地産地消の大切さ。次回の学校の食材はたけのこ、よもぎ、柿の葉、木の芽。季節のものを食することの喜びと大切さを感じてもらいたい。

(澄)

(新聞「農民」2017.3.27付)
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2017年3月

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