核兵器禁止条約の実現を
歴史的情勢の中
3・1ビキニデー
マーシャル諸島・ビキニ環礁の水爆実験で第五福竜丸が被ばくしてから63年となる今年の3・1ビキニデーは、核兵器禁止条約実現の歴史的チャンスの中で行われました。
核兵器廃絶の道筋何としても
2月28日に静岡市で行われた原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の全国集会で日本原水協の安井正和事務局長は、核兵器禁止条約の交渉会議が3月27日からニューヨークの国連本部で開始されることを紹介。「『再び被爆者を作るな』と訴えてきた被爆者と原水爆禁止運動、世界の国民の世論がこの到達を築いた」と強調しました。
日本原水爆被害者団体協議会の田中照巳事務局長は来賓あいさつで、「私たちの目の黒いうちに核兵器廃絶の道筋を何としてもつけたい。被爆者は年を取ってきているが、がんばります。核兵器をなくす大きなたたかいを一緒にがんばりましょう」と呼びかけました。
青年共闘団体が国際署名を訴え
28日夜には農民連青年部も加入している核兵器廃絶を求める青年共闘団体、Ring! Link! Zero!実行委員会が、静岡駅北口でヒバクシャ国際署名とシールアンケートに取り組みました。全国各地から集まった青年を中心に、のべ60人以上が参加し、1時間以上にわたって署名をよびかけました。3年目となるこの取り組みでは過去最高となる129人分の署名が集まりました。
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静岡駅前の地下道で署名を呼びかけました |
沖縄県から参加した久志鈴里さん(30)は「シール投票は初めてでしたが、気楽に意思表示できる良い取り組みだと思います。対話した人が本当によく勉強している人が多く、前向きな意見ももらいました。参加して本当に良かったです」と感想を話していました。
久保山さんの墓前祭とデモ
29日は焼津市に会場を移し、第五福竜丸の無線長、久保山愛吉さんの墓参行進と墓前祭、3・1ビキニデー集会が行われ、晴天の中を参加者は久保山さんの眠る弘徳院まで行進しました。
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焼津駅前の商店街を行進する参加者 |
(新聞「農民」2017.3.20付)
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