「農民」記事データベース20170306-1253-07

福島市 ささき牧場カフェで

わら細工教室


農村の文化を知る、つなぐ
先人の技のすばらしさ再確認

 小雪の舞う2月7、8の両日、福島市のささき牧場カフェでわら細工教室が開かれました。

 佐原地区の6人が参加して、阿部竹雄さん(95)を先生に迎え、稲わらを使って蓑(みの)作りに挑戦しました。

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先生の阿部竹雄さん

 参加者の半数は蓑作り初体験。阿部さんも実に70年ぶりということでしたが、その手つきはまさに昔取った杵柄(きねづか)さながらで、こつを説明しながら手際よく編み上げました。平均年齢70歳超の生徒さんたちも、先生の手つきを注意深く見ながら何とか蓑の形に仕上げました。2日間にわたって取り組んでみて、先人の技の素晴らしさを再認識する機会となったようです。

 カフェに立ち寄ったお客様たちは、「めずらしい」「懐かしいね」と興味津々で見学されていました。中には「昔話の絵本でしか見たことがない蓑を、初めて見ました」と感激される若い女性もいました。

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完成した蓑を手に、笑顔の生徒たち

 かつては農村の冬仕事として当たり前だったわら細工も、その技を持つ人を探すことさえ難しくなっています。牧場カフェでは、今後も農村の文化や技を知ること、つなぐことに取り組んでいきたいと思います。

(福島・ささき牧場カフェ 國府田純)

(新聞「農民」2017.3.6付)
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2017年3月

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