福島市 ささき牧場カフェで
わら細工教室
農村の文化を知る、つなぐ
先人の技のすばらしさ再確認
小雪の舞う2月7、8の両日、福島市のささき牧場カフェでわら細工教室が開かれました。
佐原地区の6人が参加して、阿部竹雄さん(95)を先生に迎え、稲わらを使って蓑(みの)作りに挑戦しました。
|
先生の阿部竹雄さん |
参加者の半数は蓑作り初体験。阿部さんも実に70年ぶりということでしたが、その手つきはまさに昔取った杵柄(きねづか)さながらで、こつを説明しながら手際よく編み上げました。平均年齢70歳超の生徒さんたちも、先生の手つきを注意深く見ながら何とか蓑の形に仕上げました。2日間にわたって取り組んでみて、先人の技の素晴らしさを再認識する機会となったようです。
カフェに立ち寄ったお客様たちは、「めずらしい」「懐かしいね」と興味津々で見学されていました。中には「昔話の絵本でしか見たことがない蓑を、初めて見ました」と感激される若い女性もいました。
|
完成した蓑を手に、笑顔の生徒たち |
かつては農村の冬仕事として当たり前だったわら細工も、その技を持つ人を探すことさえ難しくなっています。牧場カフェでは、今後も農村の文化や技を知ること、つなぐことに取り組んでいきたいと思います。
(福島・ささき牧場カフェ 國府田純)
(新聞「農民」2017.3.6付)
|