旬の味
毎年農閑期を利用して農家のお母さんたちのみそづくりが始まります。米と豆を持ち寄って3日間かかる作業は、“みんなでやれば楽しい”がモットー。休憩時間は、持ち寄った自慢の漬物や野菜の栽培の話などでにぎやかです▼そして3日目。出来上がったみそを持って意気揚々として帰っていきます。家族の“おいしい”の声を励みに、1年に一度の大仕事を終えたお母さんたちの顔はとても輝いてみえます。最後に“いいみそになったぞい”と言われるとうれしくなります▼外国産大豆で作られた安価なみそを買い求めるのでなく、自分で種をまき、除草をし、収穫、そしてみそづくりまで体験しませんか、というわが家の呼びかけに、都会から毎回参加してくれた人たちもいます▼手づくりのよさ、田舎暮らしのステキさ、地域の人たちとの心温まる交流、復興に向かって歩き続けているフクシマ……。それらを伝えたい思いで始めた農家民宿で、今年はどんな出会いがあり、新しい交流が生まれるのか楽しみです。 (ま)
(新聞「農民」2017.2.27付)
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[2017年2月]
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