農民連青年部
第25回総会
関連/参加者の感想
都市と農村つなげ
地域に活力を
農民連青年部は2月4、5の両日、千葉市緑区の昭和の森フォレストビレッジで第25回総会を開き、10府県から約40人が参加しました。
特別企画として「明日の生産者」
植田修部長が、「2日間、有意義に交流し、学習しましょう」と開会あいさつ。日本共産党の斎藤和子衆院議員、日本民主青年同盟の中山歩美常任委員、農民連本部から勝又真史常任委員が連帯あいさつをしました。
特別企画として、「明日の生産者〜今を耕せない者に明日は耕せない〜」が行われ、4人のタネマキスト(種まく人)が報告。農民連の植田部長、平間徹也副部長に続き、ゲストの2人が語りました。
農業や青年農家の日常を発信
農家を"憧れの職業"にしたい
福島県須賀川市の農家、設楽(したら)哲也さんは、「農家の日常は、周りの人々には非日常」という考えから、フェイスブックで農作業や田畑での何気ない日常を発信し、農家を憧れの職業に選んでもらうことに力を注いでいます。飲食店と連携し、野菜ソムリエなどの資格を生かしてフライドきゅうりやきゅうり鍋などの料理できゅうりの魅力をアピールしています。
食べもの付き情報誌『東北食べる通信』編集長の高橋博之さんは岩手県花巻市の生まれ。県議会議員を2期務め、東日本大震災以降は、事業家に転身。情報誌を通じて、分断された生産者と消費者とをつなぐことが一次産業再生のカギだと語り、農家や漁師から直接、旬の食材を購入できるスマホアプリ「ポケットマルシェ」サービスを始めたことを報告しました。
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報告する(左から)高橋、設楽、植田、平間の各氏 |
夜は、懇親会「おんだら千客万来、ちば」を開催。自家製レシピを手に青年部員自ら調理したものがテーブル
に並んだほか、地元千葉をはじめ、青年部員の農産物満載の鍋を囲み、親交を深めました。
現場の若い声を農水省に伝える
2日目は総会の議事が行われました。初めに渡辺信嗣事務局長が情勢と活動の報告を行い、平間副部長が2017年度の活動方針を提案しました。また16年度決算案と17年度予算案も提案されました。
討論では、今年度行った農水省交渉の報告を植田部長が行い、「農水省と良い関係を築いて、現場の意見を伝えていけるよう今後も続けていきたい」と話しました。
また福島の岩渕望さんが11月に行った沖縄・辺野古の視察ツアーについて報告。最後に議案と新役員案が全会一致で承認されました。
主な新役員は次の通りです(敬称略)。
部長=平間徹也(新、宮城)、副部長=相澤堅(新、新潟)、湯本真理子(再、長野)、事務局長=渡辺信嗣(再、本部)
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総会が終わって、みんなでパチリ |
農業の大切さを社会に伝えたい
青森・津軽農民組合 三浦行さん
縁あって今年の1月から津軽農民組合の事務局で働いています。今日は大変おもしろい話を聞かせていただき、仕事で農家のみなさんと触れ合った経験と合わせて、農業の大事さを忘れていたことに気づかされました。これからはみなさんと協力して、農業の大切さを政治や社会に訴え、生産者と消費者が近づけるような活動を心掛けたい。
若い人が農業に入りやすくして
福島・須賀川農民連 豊田実さん
今後の販売に関して、消費者と生産者のつながり、宣伝を含め情報発信をしていかなければならないと思いました。
また、若い人が農業に入ってこられるシステムが必要で、新規就農者が今後農業と自然の維持をしていかなければならないと考えました。
本当に多くの気づきを得た
宮城・青年部副部長 結城翔太さん
規模の拡大はあまり望めず、自分の農産物の「価値」を上げていくためにはどうしていくか、考えていていた中、今回のイベントで本当に多くの気づきを得ることができました。高橋さんの話では、何より「食べることは生きること」という言葉に表れるように、強いメッセージを相手の心に残すと伝えられることを学びました。
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青年の未来に乾杯! |
仲間の話聞いて俺も負けられぬ
山形・庄内産直センター 阿部卓也さん
農業をやっている人と農業を知らない人をどうつないでいくか、という話が、4人それぞれ独特の考え方や、やり方など、思いもよらない方法ばかりでとても楽しそうだなと思いました。昨年出会った人や、今年から親睦を深めた人など、さまざま人に会い話すことで、自分に足りないものや、自分では思いもつかないようなことなどを学ぶことができ、「俺も負けられない!」みたいなやる気も得られたような気がしました。
(新聞「農民」2017.2.20付)
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