女性部第28回総会静岡県伊豆の国市
命を育む“農の力”“作るよろこび”
「命を育む“農の力”“作るよろこび”“食べる笑顔”で未来をきりひらこう」――農民連女性部第28回総会が2月6、7の両日、静岡県伊豆の国市伊豆長岡温泉で開催され、全国から約90人が参加しました。 |
笑顔がはじけた女性部総会 |
熊本県の野口絹代さんは、昨年の熊本震災の被災の様子や復興について語り、「まだ道も寸断されているなかを、福岡や宮崎の農民連がおにぎりや水を積んで駆けつけてくれ、どれほど励まされことか。全国の女性部の仲間の励ましに、一人じゃない、つながっている仲間がいると、元気をもらっている」と発言しました。
福島県の渡部チイ子さんは、震災後、南相馬の女性部会員で共同作業で始めた綿花づくりが、被災地支援をしているNPOとの共同で、コットンパールというアクセサリーの販売に発展していることを報告。「建物が建つのが復興ではない。農民は農業ができるようになるのが本当の復興。このワタづくりのとりくみが、私たちにもの作りの心と誇りを取り戻させてくれた」と述べ、参加者は涙をぬぐいながら、大きな拍手を送りました。
奈良県の山口真知子さんは、「梨の特産地だが、高齢化で作りつづけられない農家が増えるなかで、梨の木を切らずに活用して村を元気にしたいと梨の花に着目。2年前から梨の花の季節にイベントを開いている」と話し、農民連の仲間も加わって地域住民でプロジェクトチームをつくり、農業再生に挑戦していることを報告しました。
産直市も大盛況
いぶりがっこ、えごま油、そば、柿チップ、コットンパールのアクセサリー、みかんなど女性部ならではの農産品が並びました |
このほか、エゴマ作り(福島)や、種子法廃止、RCEP(東アジア地域の包括的経済連携)とのたたかいの呼びかけ(神奈川、愛知)など、多くの発言が続きました。
日本共産党の斉藤和子衆院議員と、婦団連(日本婦人団体連合会)の柴田真佐子会長が来賓あいさつしました。
「戦争法とか、心配なことが多い世の中だからこそ、本当に基本的なことを大切にして、人とつながっていきたいですよね!」と話し始めた枝元さん。TPPや食料自給率、遺伝子組み換え食品への不安、日本の食文化などに触れながら、「私たちは日に3度、社会を変えるチャンスを持っています。いい食べ物を選ぶことで、社会を変えていきましょう。そしてみんなでつながっていきましょう」と呼びかけました。
白菜漬けの実演まで飛び出した枝元さんの講演は大好評 |
ユーモアいっぱい、やさしい言葉で語る枝元さんの講演に、会場は笑い声でいっぱいに。「食べることや身近なことで人とつながることが、社会を変えることにもつながっているとよくわかった」など、参加者にあたたかい感動を呼びました。
[2017年2月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2017, 農民運動全国連合会