「農民」記事データベース20170213-1250-10

旬の味


 「こどものひとこと」(A紙連載)欄は、いつもかわいい笑いを誘う。「夕食を食べおえた4歳10カ月の孫が、うつむいて『ごちそうさまあ』。どうして下を向いて言うのと聞くと、『ちきゅうが、おやさいとか、おこめとか、つくってくれたから』」(小平市、中嶋由美子さん、63歳)▼なんと素直な感性だろう。食といのちと農の大切さ、感謝の心を育んでいるこの子の家族のやさしいまなざしが目に浮かぶ▼先日の農民連大会では、若い世代のハツラツとした発言がめだち、馬力(齢)が増しても元気に頑張っている姿が印象に残った。親子で、夫婦で、家族での参加も見られ、思わず胸が熱くなった▼厳しい情勢だが、土を耕し、食を作る農民の誇りと、農民連が築いてきた運動の確信、消費者、労働者、地域との絆、国際連帯のもと、展望をきり拓(ひら)く知恵と勇気をもっているからこその意気込みのように感じた▼大会から元気をもらい、今年も新たなもの作りに挑戦しようと決意した。深い雪の中だが、春の農作業の準備を行う。

(長)

(新聞「農民」2017.2.13付)
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2017年2月

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