千葉・多古町旬の味産直センター「ゆうふぁーむ」で雇用し
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関連/農民連青年部第25回総会 /農民連女性部第28回総会 |
千葉県の多古町旬の味産直センターが生産の維持と新規就農者の育成のため立ち上げた生産法人、有限会社ゆうふぁーむ。正社員5人、パート12人で20ヘクタールを耕作しています。その中で産直運動のつながりで入社した3人の新規就農者が定着し、2015年の9月からは、役員となって会社の運営にあたっています。
2004年に産直センターの副代表、菅沢博隆さん(68)が中心となって設立。新規就農者の定着のためには、生活基盤を作ることが大切だと考えました。
ポイントとなったのはゆうふぁーむで働きながら自分の畑の耕作も行ったことです。基本的な生活費は給与で賄いながら、自分の畑を持つことで、経営感覚や責任感、自主性が身についたといいます。
収穫したてのニンジンを持った(左から)川島さん、境野さん、森泉さん |
東京都出身の川島健次さん(32)は2009年秋にゆうふぁーむにやってきました。「都会のごみごみした生活から離れ、気分転換をしたいと2週間の農業研修に長崎に行きました。研修先と産直を通してつながりのあった多古センターを紹介してもらいました」ときっかけを話します。
「同じ世代がいて話ができ、居心地がよく働きやすいので、今まで続いてきました。足手まといのことも多かっただろうけど、みんながいろいろ教えてかわいがってくれました」「自分の畑を預けられ、自分が責任を持ってできたことがいい経験になりました。自分で仕事の計画を立てて実行でき、その成果をお金に変える苦しみと楽しみを感じました」と語ります。
森泉智史さん(36)は親が教員で教職員組合生協を利用。通信に境野さんが載っており、同世代が働いていることで興味を持ち、10年に多古にやってきました。「日々発見と新しい謎が出てきて面白く感じています。自分が探してきた品種の栽培がうまくいったときなどは、やっぱりうれしいですね」と農業の魅力を語ります。
森泉さんも入社2年目にハウスキュウリの栽培に挑戦しました。「人を雇用してお金の管理も自分でやったことが、責任感を高めてくれました」と畑の経営をした経験が生きていると話します。
イベントに参加した川島さん(左から2人目) |
川島さんは「今年は地域の内外のさまざまな人たちとつながりを深めていきたいですね。食べ物を扱う仕事なので先は絶対にあるはず。働きやすい環境を維持しながら規模も拡大していきたい」と意欲をみせています。
森泉さんは「今年は広がっていく年にしたいです。新しい人が入ってくる環境を整えて、会社自体を若返らせていきたい。都会から農村に若い人が来る流れを作って、農村を活性化させていきたいです」と希望を語ってくれました。
菅沢さんは3人に対し「ゆうふぁーむの生産力を高めて、産直センターの生産、ひいては日本の農業生産を担えるようになってほしい」と期待をしています。
◇2017年2月4日(土)午後2時〜 5日(日)正午 ◇昭和の森フォレストビレッジ (千葉県千葉市緑区小食土町955) JR土気駅より送迎を予定 ◇特別企画 パネルディスカッション 「明日の生産者〜いまを耕せないものに 明日は耕せない〜」 ◇参加費 1万円(部分参加あり) 問い合わせ・申し込み=農民連青年部 |
『生命を育む“農の力”“作るよろこび” 食べる笑顔”で、未来を切り開こう!』 ◇2月6日(月)午後1時〜7日(火)正午 ◇ホテルサンバレー伊豆長岡 (静岡県伊豆の国市長岡659) ◇記念講演 枝元なほみさん(料理研究家) ◇参加費 1万2500円(資料代、宿泊費込み) 問い合わせ・申し込み=農民連本部女性部 |
[2017年1月]
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