「農民」記事データベース20170116-1246-04

農のこころ

丸山美沙夫


 七草粥ひもじき戦後の草浮かべ

            下平比呂志

 俳誌『みすゞ』から。戦時から敗戦へ、戦争からは解放されたとはいえ、食糧難の大変な時代であった。生き残った帰還兵たちも、開拓団として国土の荒廃した原野を耕して食糧を確保した。農家も必死で食糧生産に励んだ。七草粥は新年の目出度い風習だが、その頃のひもじさを「草浮かべ」に、深く滲ませている。

(新聞「農民」2017.1.16付)
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2017年1月

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