「農民」記事データベース20161128-1240-04

農のこころ

丸山美沙夫


 飽食や飢えたあの日の藷(いも)雑炊

               大菅 清美

 俳誌『俳句人』から。今日の飽食と言われる時代に、なぜ雑炊を食べるのだろう。戦時・戦後の食糧難を生きた人々は、忘れることのできない窮乏の日々の「雑炊」であった。米は貴重なもの、主に雑穀と干大根などの葉や雑草で増やして食べた。今食べる雑炊は、過去を繰り返してはならない、食文化の美食である。

(新聞「農民」2016.11.28付)
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2016年11月

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