「農民」記事データベース20161114-1238-08

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宮城県 鈴木弥弘


農民連の肥育牛農家・千葉哲雄さん
全農の共励会みごと名誉賞受賞

 共励会での受賞 喜びもひとしお

 宮城農民連会員の肥育農家出品牛が全農の共励会で見事名誉賞(チャンピオン)を獲得。7月に行われた第18回全農肉牛枝肉共励会が北は青森県、南は鹿児島県まで14都県から300頭の出品を得て東京都中央卸売市場食肉市場で開催されました。

無駄のない
歩留まりよい枝肉が評価

 宮城県登米市の千葉哲雄さん(70)は妻、息子と黒毛和種の去勢牛を160頭肥育しています。出品牛は、枝重で603キログラム、ロース芯面積で122平方センチメートルと大きいながらも皮下脂肪は1・5センチメートルと浅く、歩留基準値が83・5と高く、無駄のない歩留まりのよい枝肉であることが高く評価されました。

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名誉賞受賞を喜ぶ千葉さん

 和牛去勢の部では、200頭のうち60%がAの5等級を占め、レベルの高い共励会での名誉賞なので大変喜んでいました。単価で1キログラム当たり1万85円、税込みで約650万円にもなります。

 肥育を始めて 30年目の快挙

 千葉さんは、肥育を始めて30年目の快挙ですが、県内でも平均販売単価はトップレベルでいつかは名誉賞をとりたいものだと努力していました。素牛の導入にもこだわり、飼養管理にも人一倍気をつかっています。肉質向上のため、牛の出荷8カ月前からモチ米(みやこがねもち)を1日200グラム与えています。「肉の味は脂で決まる。うちのは甘く溶けるような脂だ」と自負しています。

 周りの肥育牛 農家の目標に

 千葉さんは、農民連の牛仲間だけでなく、周りの肥育牛農家の目標になっています。息子さんの牛も登米市の後継者共励会で優秀賞となり、親子で注目を集めています。

 この名誉賞の肉でサーロインの部分はキログラム4万円ぐらいですが、本人買い取り分をおすそ分けにあずかる機会がありました。藻塩と粗びきコショウで焼き、山葵(わさび)としょう油で食べましたが絶品でした。

(新聞「農民」2016.11.14付)
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2016年11月

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