野菜は旬のものを
自然の中で育った
元気をもらうのよ
農民連の野菜を取っている
「星が丘ホーム」
野菜農家と兵庫県農民連が訪問
農民連の野菜を毎週、たくさん取ってくださっている神戸市垂水区の高齢者施設「星が丘ホーム」。配達時に、いつもいいにおいが漂っていて、どんなお料理なのかな?と気になっていたところ、代表の徳岡八重子さんのご厚意で見学の機会をいただき、野菜生産者3人と事務局で訪問しました。
さっそくいただいた食事は、たくさんの品目を少しずつ食べられるプレート、野菜がたっぷり食べられるラタトゥイユ(洋風野菜煮込み)、鯛のこぶじめ、焙煎玄米入りご飯でした。どれもすべて手作り! 何種類の野菜が使われていたことでしょう。
印象的だったのは、徳岡さんが「野菜は必ず旬のものをいただくこと。旬のものは、自然のなかで元気に育ったものだから。その元気を私たち人間ももらうのよ。夏に大根、冬にトマトなんて無理して食べなくていいの」と、笑顔で話してくれたことです。
|
左から3人目が徳岡さん |
実際、ホームの皆さんは、最初は誰一人として自ら望んで来られた人はいないけれど、野菜いっぱいの食事をとり、明るいスタッフに囲まれて過ごしているうちに、元気を取り戻す人がたくさんいるそうです。最初はほとんど食べられないほど病気が悪化していた人もスタッフの方々の献身的なお世話で、しっかり食べられるまでに回復しておられ、食べることの大切さ、野菜の力のすごさを改めて感じました。
生産者は、徳岡さんから何度も何度も「おいしい野菜を毎日、ありがとう」との感謝の言葉をもらい、明日からまたがんばろうと、さらなるパワーをもらいました。「ふだんは畑で黙々と農作業することが多いので、久しぶりにすてきなランチでした」と、喜んでいました。
(兵庫県農民連 山本珠美)
(新聞「農民」2016.11.7付)
|