「農民」記事データベース20161107-1237-07

ベトナム平和開発財団と
農民連が親しく懇談

関連/無保険の医療広げるTPP 医療関係団体が国民集会開く


家族農業、持続可能な農業…
日越両国の現状を意見交換

 農民連は10月20日、農民連本部を訪れたベトナム平和開発財団(VPDF)と懇談を行いました。

 訪問したのはVPDFのファン・バン・チュオン副会長、ドン・フイ・クオン事務局長代行、グエン・トゥラ・ミー書記の3氏。農民連は、白石淳一会長、真嶋良孝副会長、吉川利明事務局長、湯川喜朗・ふるさとネットワーク事務局長、八田純人・食品分析センター所長、勝又真史・新聞「農民」編集長、岡崎衆史・国際部副部長が応対しました。

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農民連とベトナム平和開発財団のメンバー。(左4人目から右へ)チュオン副会長、クオン事務局長代行、ミー書記

 冒頭、チュオン副会長から「日本で農業の役割が大切で、農民のみなさんが重要な役割を担っていると考えている。ベトナムの農業は大部分が小規模・家族農業。日本でみなさんが家族農業をどう支え、農民の暮らしと利益をどう守っているのかをぜひ聞きたい」と提起がありました。

 白石会長、吉川事務局長が農民連の活動、湯川事務局長はふるさとネット、八田所長は分析センターの役割について、それぞれ紹介と説明を行いました。

 クオン事務局長代行からは、モンサントなどの大企業の参入で種子・農薬の独占が進んでいること、下落する農産物価格の問題や農薬の過剰使用で食の安全が脅かされていることなど、ベトナム農業が抱える問題点が報告され、「持続可能な農業を発展させていくことが重要な課題だ」と述べました。

 農民連は「持続可能な農業は日本でも大きなテーマの一つ」だと応じ、畑作の輪作や分析センターの実践などについて説明しました。

 日本とベトナムの農業情勢や農作物の話題、両国の輸入食品の安全基準や表示制度について和やかに意見交換しました。

 分析センターも見学

 その後、VPDFのメンバーは分析センターを見学しました。残留農薬や遺伝子組み換え検査などの説明を八田所長から受け、熱心に聞き入っていました。


無保険の医療広げるTPP
医療関係団体が国民集会開く

 社会保障の充実と医師・看護師・介護職員の大幅増員、戦争法廃止などの要求を掲げ、「憲法・いのち・社会保障守る国民集会」が10月20日、東京・日比谷野外音楽堂で行われました。

 主催は日本医療労働組合連合会(医労連)や全国保険医団体連合会(保団連)など10団体でつくる、同実行委員会です。

 集会には約3000人が参加。主催者あいさつで医労連の中野千香子委員長は「TPPは保険のきかない医療を広げる可能性がある」と危険性を指摘しました。

 農民連の白石氏笹渡氏もパレード

 集会後は銀座をパレード。農民連の白石淳一会長と笹渡義夫副会長も集会に参加し、ともに声をあげました。

(新聞「農民」2016.11.7付)
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2016年11月

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