「農民」記事データベース20161107-1237-05

農のこころ

丸山美沙夫


 新米や母亡き里を疎遠にす

           久保田義子

 俳誌『白炎』から。新米が出来上がると、家を離れている子どもや親戚などに贈ってやる。それをまた楽しみに待っている。この句は、実家の母が亡くなられて、いつものように行き来することも少なくなっているのだろう。時代も暮し変わっていく。新米を贈る者、頂く者とのふれ合いが温かい。絆はまた深く続く。

(新聞「農民」2016.11.7付)
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2016年11月

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