緊急の抗議行動広がる
国会前連日座り込み
全国から抗議のファクス
地方公聴会 会場前でも抗議
TPP情勢が緊迫するなか、農民連と全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)、「TPPを批准させない!全国共同行動」は、国会前での座り込みをはじめとする抗議行動を行い、全国から仲間がかけつけました。全国各地でも、TPP批准阻止の宣伝行動や集会などが行われ、「今国会での批准は絶対に許さない」の熱い思いが日本列島を包みました。
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「批准はノー!」と声をあげる参加者 |
全国食健連は25日から27日まで、緊急国会前座り込み行動に取り組み、労働団体や女性団体をはじめ、SNSなどを通じて参加した個人も合流。座り込みの合間に議員要請や委員会傍聴などに取り組みました。26日には、いわて食農ネットの代表が議員会館内の地元選出議員に要請行動を行い、座り込み行動にも参加しました。
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雨の中、国会前に集結し、審議を見守る参加者 |
27日に行われた国会前行動では、鳥取地震の被害状況を視察した島根県農民連の長谷川敏郎会長が「災害に加えてTPPでは農業が壊滅する」と訴えました。
「全国共同行動」も国会議員との情報交換会と国会前行動(26日)、議員会館前座り込み(28日)を実施。26日の情報交換会では、「今国会で批准しないことを求める緊急署名」10万人分が提出されました。28日の国会前には、4日間で最高の250人が集まり、雨のなか国会審議の行方を見守りました。31日も座り込みや委員会傍聴などを実施しました。
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10万人分の署名を紙智子参院議員(左)に手渡す埼玉農民連の松本慎一副会長 |
26日に衆院TPP特別委員会が札幌市と宮崎県高千穂町で開いた地方公聴会には、地元の農民連などがアピール行動を実施。札幌市では、会場前に約100人が集結し、北海道農民連の野呂光夫書記長が「強行採決絶対反対」と訴えました。
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「今国会で批准阻止」と訴える野呂書記長(中央、札幌市) |
宮崎では、空港前に15人が集まり、抗議行動。高千穂町の会場前には30人が結集し、宮崎県農民連の来住誠太郎書記長が「食の安全を守ろう」と呼びかけました。
また、全国各地からTPP推進の与党・維新の議員あてに抗議ファクスを送信。塩谷立衆院TPP特別委員長の地元、静岡県農民連の森島倫生会長は「あなたには日本の農家、農業を守り切る決意があるように見えません」との怒りのファクスを送りました。
(新聞「農民」2016.11.7付)
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