旬の味
最近は10月になってもよく雨が降る。わが家の米の品種は刈り遅れると胴割れがひどいので、ぬかるむ中でも湿田用コンバインを使って稲刈りをしている▼この時期、わが家は年中で一番の農繁期。米の取り入れと露地野菜の植え付けがぶつかるのだ。冬野菜の植え付けは、遅れてしまうと売り物に育たないために、最近は畑が乾かず予定した作付けを断念することがしばしば起こっている▼とにかく排水対策が欠かせない。畑の周囲に排水溝を掘ったり、よく乾く畑からダンプカーで土を運びかさ上げしている。また、地中の硬盤に穴をあけて透水性を良くするために、セスバニアという緑肥を植えたり、トラクターにサブソイラーを付けて硬盤を砕いたりもしている。今年こそ遅れずに植え付けなければならない▼今秋少しばかり生産者米価が回復したと聞くが、米作りではとても生活していけず、野菜作りも失敗できない。ブロッコリーにホウレン草、小松菜、玉ネギを何としても立派に育て出荷しなければならない。 (梅)
(新聞「農民」2016.10.31付)
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[2016年10月]
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