“強行採決 もってのほか”
反対の輪をさらに広げたい
TPPを知る講演会 富山
山田正彦元農林水産大臣・弁護士を講師にTPPを知る講演会が10月16日、富山県砺波市の出町子供歌舞伎曳山会館で開かれました。JA理事、生協理事など幅広い多彩な人たち65人の参加者で会場ではパンフ『そうだったのかTPP24のギモン』や山田正彦さんの著書『アメリカも批准できないTPP協定の内容は、こうだった!』を多くの人が購入していました。
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山田元農水相(右)の話に聴き入る参加者 |
参加した人は「もうダメかな(批准されてしまうのでは)とも思っていたが、知れば知るほど大変なことだとわかった。貿易だけでなく、医療や金融とか、漁業や農業、土木などあらゆる分野がひどいことになる」「医療や薬価の問題は深刻だ。貧乏人は医者にかかれなくなる。命よりも製薬会社の利益が優先になる。ニュージーランドでは医療費無料だったが、アメリカ資本の導入を認めてから株式会社が病院経営に乗り出し、民間保険会社と組んで高度医療を行うようになったら、公立病院が次々とつぶれて今では2つしか残っていないという話に驚いた」と感想を寄せました。
「山田さんのお話を聞き、安倍首相がしゃにむにTPP批准を進めることの異常さを再認識しました。今の臨時国会で強行採決することなどもってのほかです。周りの人たちに、反対の輪を広げていきたいと思います」などの意見も出されました。
(富山県農民連 水越久男)
(新聞「農民」2016.10.31付)
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