「農民」記事データベース20161031-1236-14

納税・基礎の基礎から丁寧に

相続税申告した人もあっと驚く話


茨城農民連
相続税学習会

 10月18日、茨城町の茨城農民連会議室で、相続税学習会を開きました。

 相続税は基礎控除が「3000万円+法定相続人数×600万円」に減額され、課税対象となる農家が増えています。農民連の『税金対策の手びき』では、2015年申告版から相続税の項目をたてましたが、茨城でとりくんでいる単組は少数でした。会員が亡くなったあと子どもが会員にならないケースが増え、相続税対策が会員減少の歯止めになっているという茨城県西農民センターの報告をきっかけに学習会を企画しました。

 講師は、茨城のうたごえ協議会議長でもある“歌う税理士”、税経新人会の羽鳥茂さんにお願いしました。羽鳥さんはテキストとして「とってもよくできている」と言う農民連の『手びき』のほかに独自の資料も用意して、「相続税」の前に、そもそも「相続とは」の話をはじめ、基礎の基礎から農地の納税猶予にいたるまで、質問に答えながら丁寧に教えてくださいました。

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講義をする講師の羽鳥さん

 相続財産の評価について税法は「時価」としていて、土地の評価を倍率や路線価で評価するのは国税庁の解釈なので、高額な場合は不動産鑑定士に依頼するなどの選択肢もあるとのこと。小規模宅地の特例は住宅用地しか適用しないケースが見受けられますが、事業用宅地や貸付用宅地も併用できることなど、相続税の申告をしたことのある人にとっても、「そうだったのか!」と驚くことしきりで、あっという間の3時間半でした。

(茨城農民連 村田深)

(新聞「農民」2016.10.31付)
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2016年10月

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